「幾重にも」

また見たいけどどうやって見ればいいの?

順番通りうまく見れないよ・・・

なんてことをお聞きしたので

下記に集めてみましたのでご興味のある方はまた
読み返してくださいませ。

まだの方はお暇でしたら見ておくんなさい。
おねがいしゃす。

ペコリ。

●「ひとつやふたつ、わかった日」サブタイトル(君の手は。)
★ベストセラー 80万部
※第1話「失速」 こちら
※第2話「チップ」 こちら
※第3話「横綱」 こちら
※第4話「いくえにも」幻の最終話 こちら

●「ひと夏のコイではなく・・・秋からはじまるコイ」
★ベストセラー 79万部
※Season1 こちら
※Season2 こちら

●「赤いレンガ」
★ベストセラー 78万部
※おなごとの再会 こちら

●フードコート
こちら

●夢の中
こちら

●メガネ
こちら

●ウエストバッグ
こちら

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ひとつやふたつわかった日

面白くないのでカットされていた・・・

第5話 番外編 「対顔」
★ブックオフで 5円

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特別対談

「個人の為の言葉、あるいは小説家の使命」

「変化を自ら楽しめる人は成功する」

「負けから学ぶ大事な事」

「BtoBのちっちゃなバイク屋がなぜこんなにもメディアに注目されるのか?」

「アルゴリズムを読み解く」

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インタビュアー (榊原さん)

黒レンジャイ (オレ)

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さ(さかきばら)
黒レンジャイさん 今回も文豪と言われる所以が出ましたね?

オ(オレ)
そうですかね?ボク的には素直にあったことを書いただけですが。

さかき
たまに冗談も交えたり、そうそう!って同感することがあったり
すこし怖い気持ちになったりした場面もありましたね?


いつもそうなのですが主人公は僕と全く逆の性格なんですよ。
自分に持っていないものに人間憧れますから。
ですので本当は思っていないことを描写してます。

さかき
物語に出てくるマシンと言うのはスパイダーですよね


そうです

さかき
オレのマシンというのもスパイダーのことですか?


そうです・・・

さかき
お地蔵さんとは関係ないのですか?


そうです・・・
そうですが
本名に蔵がつくので
あながち・・・
違いますというのも変なのですが・・・

さかき
お客様の反応はいかがでしたか?


どれぐらいの数の人が見てくださっているかは
いつもわからないのでなんとも言えませんね
ご一緒にツーリングに行ったメンバーならまだしも。
行っていない人が見てツーリング楽しそうだなって
思ってくれればいーんじゃないすか?

さかき
これからも執筆は続けるのでしょうか?


そうですね
ツーリングに行った際、ネタさえあれば。

さかき
変な人ばっかりですもんね!


そんなことはないですよ!!!
みんないい人ばっかりですよ!

さかき
そういえばいつも夢の中で走っていますよね?


はい。

起きている時も

寝ている時も

・・・

いつも走り続けていますので。

これからも走り続けてみます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

さかき
今度 「いくえにも」乗せてくださいよ


「いくえにも?」

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

巻末

2025年1月19日(日)は修善寺

赤いレンガ

※まずはこちらからご覧ください

あるときの1泊ツーリングのことを覚えているだろうか?

・・・・・・

下呂温泉に行く途中に立ち寄った道の駅での話。。。
・・・

実は・・・

続きの話があったのだ・・・

・・・・・

・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

思い出してみよう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

岐阜県にある「道の駅和良」で物語ははじまった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

道の駅で販売されている

キップを購入するため売店に行き、

レジを見てみると

おばさん2人と若い店員さんが1人。

・・・

ひとりのおばさんのレジが空いたのだが

おもむろに何かを物色しているそぶりをスタート。。。

他のお客さんがそのレジに。

若い店員さんのレジが空いた瞬間!!!

すかさず!

ボク 「道の駅のキップを一枚下さい」

店員さん 「はあああ~っい」

ボク 「日付を入れてください」

店員さん 「はああああああいっ」

店員さん 「180円になりますっ!」

ボク 「はい」

店員さん 「キップ集めてーるのですか?」

ボク 「え・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はい?・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

話かけられたのだ

・・・

普通なら180円をトレイに置き

キップをもらってハイ終了~

のはずが

なんと若いおなごから話しかけられたのだ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これって・・・

もしかして・・・

・・・

いや

そうだ

そうに違いない

ボクに興味があるから聞いてみたんだ

妙に元気だし

さっきまでは無表情でレジ打ちしてた人間かと思えないくらい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボク 「集めるの楽しくて。」

おなご 「何枚くらい持っているのですか?」

ボク 「いや・・・あの・・・ あんまり数えたことないっす」

おなご 「そうですか」

おなご 「いっぱい持ってそうですけどね ♪」

おなご 「専用のアルバムに入れて ♪」

おなご 「どこから来たのですか?」

・・・

なんだか質問が止まらない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

きた

きたわ

・・・

ボク 「静岡県です」

おなご 「え!!!うそ!私も静岡にいたんです!」

ボク 「え!マジですか!静岡のどこですか?」

おなご 「静岡市です」

おなご 「静岡のどこですか?」

ボク 「焼津ってとこっす」

おなご 「わあ ♪ まぐろセンターあるとこですよね ♪」

ボク 「まぐろじゃなくてさかなセンターですけど・・・」

おなご 「きゃっ ♪ まぐろじゃなくてさかなセンターなんですね ♪」

おなご 「今度からちゃんとおさかなセンターさんって言いますね ♪」

おなご 「うふっ ♪」

ボク ( か か かわいいな)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おなごはニコニコ微笑んでいる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

再度思った

・・・

きたわ

・・・

やっべーっ

どうしようか?

いや、どうしようかもくそもない

・・・・・・・・・・・・・・

ここから宿も近い

たぶん田舎の道の駅だから閉店も早い

多分4時には閉店するだろう

今はもう3時半だ

・・・・・

2人乗り可能なオレのマシン

宿泊先の部屋はなぜだかベッドが3つある

・・・

ダメもとだ

言うだけ言って

だめならだめでそれでいい

・・・

ボク 「あの・・・」

「彼氏とかいるんすか?」

おなご 「今はいません」

「元カレは静岡市にいましたけど ♪ 今はひとりです・・・」

ボク 「そうすか。」

おなご 「さみしいんです・・・」

おなご 「いつもいつも・・・ 毎日毎日・・・」

おなご 「今日も、もう少しでお仕事も終了」

おなご 「いつもすることもなく暇なんです」

おなご 「こんな田舎ですし」

おなご 「なにか刺激的なことでもあればいいのですけどねっ ♪」

ボク 「・・・」
(スパイダーに乗せてあげたら絶対喜ぶよな?)

・・・

あ・・・

あの・・・

もしよかったら・・・

と、次の大事なコトバを言おうか言わないかのタイミングで!

・・・

・・・

・・・

ある女性が現れた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(小柄だが声がでかい人が来た)
※ちなみにこの方もキップを集めています

HRMさん 「キップ買った~?」

ボク 「あ、はい 買いました!」

ボク 「ここの読み方かずよしじゃなくてわらであってました・・・」

Hさん 「でしょ~!!! そうだと思ったんだから~」

Hさん 「わたし言ったよね~ わらだって~」

(今はだめ はやくどっか行ってくれないでしょうか?)

Hさん 「もお~ 変な事言って~ きゃぴっ」

Hさん 「だまされないよ~ もお~ きゃんきゃんっ」

Hさん 「わたしをだまして何しようとしてるのー」

Hさん 「変な事言ってわたしの気を引こうとしてー」

※ 駐車場に戻りつつ 攻撃の嵐

Hさん 「そういえば何~!」

Hさん 「なんか さっきー かわいい子としゃべってなかったー?」

Hさん 「にやにやしてるの見ちゃったよおおおお」

Hさん 「一緒に写真でも撮ってきなよ~!!!」

・・・・・・・・・・・

ボク 「あ、はい」

・・・・・

行ってこいって言われたから行くんだ

別になんにもやましいことはないと

自分に言い聞かせた

・・・

なんだか背中を押されたのだ

・・・・・

ボク 「あの また来ちゃってすいません・・・」

※おなごはニッコリ笑顔だった

ボク 「一緒に写真撮ってこいって言われて・・・」

おなご 「・・・え! ♪♪♪」

ボク 「い~すか?」 (はずかしい)

おなご 「もちろんです!わたしもうれしいですし!」

おなご 「偶然会った 静岡どうし ♪♪♪」

おなご 「ピーーーーース ♪♪♪」

・・・

・・・

・・・

パシャ

おなご 「その写真わたしも欲しいです」

・・・

ボク 「ラインとかなら簡単に送れますが・・・」

・・・

おなご 「じゃあ交換しちゃいましょ ♪」

・・・

ラインの名前は「道の駅わらのむすめ」だった・・・

そのあとのことは想像にお任せする

ありきたりですまん

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

でも、白状することとする

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

2023年10月22日(日) 天気 快晴 朝寒く日中はあっつい

毎月恒例の日帰りツーリングだ

イベントと重なったため、今回は第4日曜日だ

目的地は赤レンガ。

道の駅かけがわにて集合し、出発

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

そのあと

道の駅潮見坂にて休憩 今回は16台 バイクの方も多かった
朝は寒いがお昼に近づくにつれて気温も上がってきた

ランチ予定のぞうめし屋さん

無事到着。。。

・・・

いつかのおなごが・・・

・・・

・・・

・・・

静岡から岐阜へ行く前に・・・

・・・

少しだけ働いていた場所だ・・・

・・・

おなごのおすすめを・・・実は注文したんだ・・・
・・・
・・・
・・・
おいしかったよ
教えてくれてありがとうね

ボクを思い出すと・・・

・・・

忘れたくないからって

・・・

おなごの提案で・・・

・・・

ナルトにぞうさんが入っている・・・

・・・

涙が出そうだった

・・・

 

帰り際・・・

受付してくれたおねえさんに突然話しかけられた

・・・

おねえさん 「じゅう・・・ぞう・・さん・・?」

ボク 「あ、・・・・・・・はい・・・そうですが・・・」

・・・

・・・

・・・

おねえさん 「聞いてましたよ」

「 今日来られるって 」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボク 「あ、そうですか・・・」

ボク 「お洒落なお店ですし、ご飯もおいしかったです」

ボク 「本当に ごちそうさまでした」

ボク 「幸せな時間を過ごさせていただきました!」

ボク 「 ただ・・・ 年齢高めの人ばっかりですみませんでした」

ボク 「ほんとはご迷惑だったかもしれませんがお許しください・・・」

ボク 「うるさくなかったですか?」

・・・

おねえさん 「やっぱりだ」

・・・

・・・

・・・

ボク 「え?・・」

・・・

・・・

・・・

おねえさん 「言ってたもの 見た目はあれだけどちゃんとしてる人だって」

ボク 「そうすか・・・そんなことないですが・・・」

おねえさん 「今はまた別のところでがんばってますよ」

「半田市にある赤レンガ建物ってところです」

・・・

ボク 「はあ そうですか」

・・・

・・・

・・・

ボク 「今から行ってみる予定なんです」

おねえさん 「!!!え!!!」

おねえさん 「え~~~!!!!!!!!!!!」

おねえさん 「きっとうれしがりますよ!!!♪♪♪」

・・・

・・・

・・・

おねえさん 「いつも・・・ あなたの話ばかり・・・」

・・・

おねえさん 「じゅうぞうさんがすぐふざけるから、いつも怒るんですっ!!!」

おねえさん 「こどもみたいな人でちゃらちゃらしてるんです!!!」

おねえさん 「わたしがいないとダメな人なんです♪♪♪♪ ♪って」

・・・

おねえさん 「今度はお二人でのご来店お待ちしておりますからね」

・・・

ボク 「わかりました」

・・・

次の目的地へ向かった

・・・

緊張だ・・・

・・・

・・・

・・・

ここにいる

・・・

・・・

・・・

半田赤レンガに到着・・・

・・・

わざとみんなとは遅れてひとりで向かった

受付にいた

・・・

・・・

・・・

気づいていない・・・

隣の受付の人となにやらしゃべっている

・・・

・・・

・・・

目が合った

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

気づいていない

・・・

ボクもここにいると聞いてなければわらのむすめとは思えないほど

美人だった・・・

・・・

ボクも男です

勇気を出して

声をかけようとすると・・・

・・・

「○○○ 仕事終わるのデラ待ちきれん」

「お前が終わるまでここで待ってるだぎゃ」

「式の打ち合わせにおくれられん」

・・・

茶髪で大柄の名古屋弁のいかつい男が来たんだ

どうやら結婚式の打ち合わせにこれから行くらしい・・・

・・・

・・・

・・・

そんなことを聞いたって関係ない

声をかけてみた

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

ボク 「あ、、、あ、あの・・・」

おなご 「 ・・・ 」

おなご 「 じゅう・・ちゃ・・・・ん?」

ボク 「大人ひとりください」

おなご 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 」

おなご 「じゅうちゃんなんでしょ?」

ボク 「は?オレはそんなやつじゃねーよ」

おなご 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・」

おなご 「 わかりました 」

おなご 「 失礼いたしました 」

ボク 「 ・・・ 」

・・・

・・・

・・・

そのとき貰った入場券・・・

日付入りだ

こいつとの最後の思い出・・・

2023年10月22日(日曜日)

くしくも 仏滅・・・

・・・

一色さかな広場へむかった

一番奥の右側の乾物屋に

・・・

・・・

・・・

○○はいた

ボク 「 ひ ひ ひさしぶり~ ○○ 」

・・・

・・・

・・・

尾張 ( おわり )

ほうれんそう。。。

ツーリングの報告です。
かほくしの方から連絡きましたのでお会いしてきました。
そろそろ来年のスケジュールを検討中なので相談したいです。

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2022年11月8日(火)9日(水)のコト

9:00過ぎにもう福井にいたのにはびっくり

敦賀市の刀根です


実は福井県が発祥のソースかつ丼を食べて

日本自動車博物館に行き

あの子をペットにしたくって~
なんて 自動車ショー歌に出てくる車ばかり

こちらで石川県のお客様と待ち合わせしましてお会いしてきました!
うれしかった~!!!

あっというまに日が沈み・・・

またまた食べきれない量の晩ごはん


白米千枚田に立ち寄り

重蔵神社到着!
知らない方のために説明させていただくと重蔵神社は輪島市河井町にあります。
ボクは川合ですがね・・・こちらの神社のお祭りの日とボクの誕生日が同じなんです ♪
ほんとの偶然 ♪

お休みでした・・・
神社にお休みあるのですね・・・

産屋も閉まってました・・・

おっ!

目を足してるよな・・・(笑)

たくさんの道の駅のキップも購入できました!(9枚)

ボクの平日休みを利用して走ってきたのですが
2日間お付き合いいただきありがとうございました!お疲れ様でした!
また行きましょう!!!

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ただ・・・

・・・

こんなことが・・・

あったんです・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

解散後、

いい時間になったので、

あるサービスエリアのフードコートで

食事することにしたんです。

・・・

・・・・

・・・・・

隣のテーブルに、親子が座りました。
妙に若作りしてる茶髪のお母さんと、中学一年生ぐらいの兄、そして小学校低学年ぐらいの妹です。

まあ、どこにでもいる家族連れだなあぐらいにしか思ってなかったのですが……驚きました。


「早く決めなさいッ!ったく、トロいんだから!」

お母さんが、すんごいキレてるんですよ。子どもが何をしても、怒鳴りつけるんです。

妹「それじゃ、わたしカレーにするー」

母「そ。わかった」

妹「わたし、カレー好きー」


「うるさいな! そんなこと聞いてないよ?!」

カレー好きって言っただけじゃん!なんで、怒鳴るんだよ?!(ボク)

お兄さんの方は、もうこのお母さんに呆れてるのか、

兄「…………」

無表情でソッポ向いたまま、一言も喋ろうとしません。
注文を決める時もメニューを指さしただけ。関わり合いになるのを、極力控えているみたいです。

料理が届いてからも、お母さんはキレっぱなし。

妹「いただきまーす」

母「黙って食べなさい」

妹「・・・・・ショボーン・・・」

兄「・・・・・」

ただカチャカチャと鳴り響く、食事の音・・・。

さっさと自分だけ平らげた母親は、ケータイをいじり始めました。

やるせねぇ(ボク)

すると突然、妹が明るい顔をして口を開いたんです。


「あ、そだ、お母さん! 聞いて聞いてっ! あのね! えとね! 今日、学校でね、とってもいいことが……」


「うるさい! 食べてる時は騒がないの! 周りの人に迷惑でしょ!」

ちっとも迷惑じゃないよ! うるさいのは、アンタだよ!むしろ、そのコの話、聞いてあげてよ!(ボク)

怒鳴られてびっくりした妹が、カレーをテーブルにほんのちょっと落としちゃったんですが…


「あーもー! 汚いな! なんでちゃんと、食べられないの?!」
「綺麗に食べなさい! 綺麗に! あーもームカツク!」

烈火のごとく、怒る母。

そんなに怒るほど、こぼしてないだろー?!(ボク)

妹「うう…ごめんなさい……」

ブツブツ文句いいながら、母親はケータイをいじくっている。

妹は涙目。兄は一言も喋らずに、黙々と食べています。

まるでお通夜みたいな雰囲気に包まれたテーブル。

こんな食事、楽しいはずがない。

すると。 母親のケータイが鳴り始めました。

母「ちょっと、お母さん、電話してくるから。サッサと食べちゃってね」

そう言い残して、ケータイ片手に母は店から出ました。

電話するヒマがあったら、我が子としゃべれよ!(ボク)

もうちょっと、子どもとの接し方ってもんがあるだろ。
それじゃ、あまりにも可哀想だろ。子どもがグレてからじゃ遅いんだぞ、ゴルァ(怒)

と、隣のテーブルで、ボクはキレまくっていたんですが……

妹の様子を見て、怒りも吹き飛びました。

そのコは、涙目のまま、一生懸命カレーを食べてたんです。

お母さんの言いつけを守りたいから、ゆっくり食べていたら怒られてしまうから……
味わう余裕もないぐらい、急いで食べてたのです。

でも・・・・・

もともと、食べるのが遅い子なのでしょう。
焦っているからか、口の周りをべそべそに汚してしまっていて・・・・・・

きっと、
それをまた怒られてしまうのに、それすらも気付かずに必死にカレーをかき込んでいたんです。

目にいっぱい涙を溜めて。一生懸命に・・・。

そのコが健気で不憫で、重蔵は泣きそうになってしまいました。

もうね、この世には親子の情はないのかと、寂しい気持ちになってしまいましたよ。
あんなお母さんはやめて、お兄さんチの子になれと、そう言って抱きしめてあげたくなったほどです。

そのとき!

一言も喋らなかった兄がボソッと言ったのです。

兄「……そんなに急がなくてもいいよ」

妹「え?」

兄「ゆっくり食べな」

妹「で、でも……お母さんが」

兄「いいから。好きなんだろ、それ」

妹「うんっ」

兄は、チラッと母親が出て行った出口の方を確認しつつ…

兄「で? 何があったって?」

妹「???」

兄「学校でいいことあったんだろ」

妹「う…うんっ! あのね! えとね! 今日学校でね!」

妹は、楽しげにしゃべり始めました。他愛もないことだったんですが、とっても嬉しそうに。

きっと、聞いてもらえるだけで嬉しいんでしょう。

さっきまで涙目だったのに満面の笑みを浮かべています。

兄は、ニコリともせずに話を聞いてあげていたのですが、

兄「そっか。良かったな」 と言って、妹のべそべそになった口元を拭いてあげたのでした。

そのとき、隣のテーブルでは・・・・・・

重蔵号泣・゚・(ノД`)・゚・・・・・。

親子の情は見えなくとも、兄妹の情はちゃんとありました。

きっと、この二人はまっとうに育つと思います。

いやー、今回の1泊ツーリングではいいもん見せてもらいました。